参拝の作法について

基本の考え方

①神社は、古代より日本人の信仰の中心であって、和のこころや道徳心の基であり、氏子崇敬者はもとより国民みんなが尊崇できる神聖な所ですから、出来れば毎朝夕、特に毎月の一・十五日には参拝します。
又年末・年始・祝日等の年中行事をはじめ、結婚・家内安全・初宮詣・七五三・歳祝などの人生儀礼や、良縁祈願・厄除け災難除け・学業成就・交通安全などを願う時などに、心をこめて参拝します。

②参拝にあたっては、家を出るところから心身の清浄を心がけます。神域にはいり先ず手水舎で手を洗い、口をすすいでから神前に進み、賽銭やお供え物を奉って拝礼します。
神様の前では、屋外であっても帽子等はとります。

※手水や鈴に関しては、新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から取りやめている場合もあります。
詳しくは参拝される神社のそれぞれの取り決めをご確認ください。

1手水の受け方

手水の受け方01

右手で柄杓を持ち、清水を汲んで左手を清めます。

手水の受け方02

柄杓を持ちかえて右手を清めます。

手水の受け方03

再び柄杓を右手に持ち、清水を左手の掌に受けて口を漱ぎ、再び左手を清めます。
※この時に柄杓に口をつけない。

手水の受け方04

柄杓を立てて柄を清め、正しく元の位置に伏せて置きます。

2-1普段のおまいり

神前に進み、鈴を鳴らし、
賽銭を奉って二拝、
二拍手、一拝して退きます。

2-2特別なおまいり

神職のお祓いを受ける時には社務所にて
参拝の主旨を述べ
玉串料(初穂料・はつほりょう)を納め、
昇殿して拝礼します。

玉串の捧げ方

「玉串(たまぐし)」とは、榊などの常緑樹の枝に麻苧(あさお)や紙垂(しで)を付けたもので、まごころを捧げる「形」を表します。玉串を奉って拝礼するときは玉串を受けて、胸の高さに持ち、神前に進んで玉串の根本の方を御神前に向けて、お供えします。次に二拝、二拍手、一拝して退きます。

玉串の捧げ方

横にスクロールして御覧ください。

2における二拝二拍手一拝について

神社での参拝の特徴と言えば、やはり「拍手」(はくしゅ・かしわで)をすることですね。
拍手は柏(かしわ)の葉のような両手のひらを打ち合わせるので、
一般には「柏手を打つ」などともいわれています。
神前での拍手も、神さまに誠の心を捧げお陰をいただいてることに心から感謝して打つものです。
「拝(はい)」とは、上半身を地面と平行に九〇度に曲げておじぎをする最敬礼の作法です。

※神社での参拝方法は、二拝二拍手を基本としていますが、神社によっては拝礼方法が違うところもあります。

二拝二拍手一拝の動作手順01

神前に進み姿勢をただします。

二拝二拍手一拝の動作手順02

背中を平らにし、腰を90度に折り、拝をします。この時の拝は2回行います。

二拝二拍手一拝の動作手順03

胸の高さで両手を合わせ、右手のひらを少し下にずらします。
肩幅程度に両手を開き、2回打ちます。手のひらを揃えます。

二拝二拍手一拝の動作手順04

四、五

最後にもう1回拝をします。

3知っておきたい参拝のマナー

神社では、襟を正して静粛を守り、
木竹を折る、魚鳥を捕える、
車馬を乗り入れる、
許可なく石などを持ち帰るといった、
神聖を損なうことはしないようにしましょう。

忌中の場合の参拝について

忌中の時は、参拝を遠慮します。
地域によって異なりますが、
一般的には故人の死後五十日は喪に服し、
その間は神棚の扉を閉めるまたは半紙などの白い紙を前面に貼り、
日々のまつりを一時中断して
故人の慰霊に心を尽くします。